Rockin' On, June 1991

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Rockin' On

Japan publications

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Mighty Like A Rose

Elvis Costello

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なくなった奈分な怒血

今作をきけば、コステロ・キャリアの中で最 大の成功を収めた前作『スバイク」の位置がよ くわかる。『スバイク」はそのレコーディング手 法やゲスト・ミュージシャン、そして曲調が実 に多彩だったアルバムで、これはコステ口にし ては非常に珍しいことだった。コステロはアル バム毎にモダンとオールド、ポッブとトラッド、 攻撃と守りがキッパリ分かれて出てくるタイブ だからだ。あの有名なェルヴィス・コステロ廃名 事件や、過去の自分のアルバムを時としてポロ クソに批評したりする癖と同様、コステロの感 情の振幅はアルバムー枚をすっぽりおおってし まう程のものだったのだ。ところが『スパイク』 はそのような単純区分けを許さない、コステ口 の感情が曲ごとに違って混然となったアルバム だったのである。 しかし、コステロの感情のあまりにも巨大な 振幅は必ずしも音楽活動全般を助けなかったし、 むしろきき手の理解を拒んでしまうような形で 出てきていたと思う。普通なりハワーダウンを したといわれるくらいてないと、コステロの感 清はレコードに収まリ切りないのだ。そういう 意味で今作は前作と同じ構造をしている。どこ までも深いアコースティック・ナンバーとアッ プ・テンポな例のコステロ節、ポール・マッカ ートニーとのお手本共作ポップ・ナンバーを同 時に楽しめるのはまさに幸福である。この抜群 のテクニックと活動が危うくならない程度に抑 制されたソウルで、このまま何+年もやっても らいたい人である。増井・

ィカないで、ェルヴイスノ・

ずいぷんひさしぷりだなって感じがする。実 際には2年ぷり程度なのだけど、その2年問に イギリスの音楽シーンはがらりと変わってしま った。前作の『スパイクーが出た89年のはじめ 頃には、おマンチェをはじめとするバンド・"フ ームはまだほとんど表に出てきてなかったし、 ハウスがニれほどコンテンポラリーになるなん て思わなかった。 コステロのシーンに対する影響力、存在感は 明らかに低下して来ている。別に彼はトレンド ・メイ力ーだったり、流行を追いかけたりする 人じゃないけど、常にシーンの中に自分という 襖を打ち込める存在だった。もうイっちゃった ねえ、とか一esl一「われた『キング・オブー」や『ブ ラッド・アンドー」にしても、スタイルといい、 あえて本名やナポレオン・ダイナマイトという 新名を名乗ることの架空性といい、何を鳴らし てもリアルに響いてくれない時代へのひとつの "態度J,だったと思う。そして、『スバイク』は時 代の過渡期に自りがいかに襖たリ得るかを模索 した誠実な失敗作だった。そ!」には、今ここに 彼がいて、音を鳴りすことの必然が確かにあっ たと思うのだ。それがこの新作にはない。ひど く遠いアルバムなのだ。なんで今、この音を鳴 りさなくてはならないのか。いい曲もいっばい あるけど、ニれなら昔のを引っばり出して聴く なあ。無茶な注文かも知れないけど、『パンチ・ ザー』を出してそれまでの熱心なファンに批判 されてたときのような気概が感じられないのが、 どうにもさみしいのだ川崎和哉

円熟を拒否するエモー、ンョ・ノ

デビュー当時G・パー力ーとコステロは仲問 扱いされたりライバル扱いされたりしていた。 だが80年代に入り、パー力ーは坂を転げ落ちる ように落ち目になったのに対し、コステ口は派 手ではないが重く深い存在感をシーンに定着さ せた。理由は明快だ。今回の新作でようやくバ ー力ーは自分を取り戻したが、コステロはデビ ュー以来いつも"自分J' でしかなかったかりで ある。 その音楽性は決してマイナー指向ではなく、 少なくはないセールスを獲得出来るだけのポッ ブ・センスを持ちながり、ニれだけ好き放題に 活動している人は余り居ないんじゃなかろうか。 歳月と共に、自然体とか悟りの境地みたいな場 所での活動に落ち着くミュージシャンは多い。 しかしコステロはそういうケースとは違う。昔 からずっと、その時々の喜怒哀楽をぎくしやく ぎくしやくしながり音と一言葉にしてきた。自然 体といえばこれも自然体なのだろうが、何とも いびつな姿勢てある。しかし、彼が瑞々しさと リアリティを失わないのは、ひとえにその歪ん だ自然体故である。コステロが望むものは老練 や熟達の《云ではなく、常に真っすぐに聴き手に 突き刺さる肉声だった。 そうした姿勢は今作においても依然健在だ。 いや、M①②⑤のように年甲斐もなくレアな怒 りを吐き出す曲を聴いていると、その情念の濃 度はより一層高まったと言っていい。この飽く なき業の深さこそがコステロの最大の才能てあ る。岩見吉朗

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Rockin' On, June 1991


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